地震や津波が発生の際、避難の手助けに役に立つ表示物としてのセラミックプレート・陶板に出来る事
2024.07.30
白馬八方尾根スキー場の黒菱第3ペアリフト降り場とアルペンクワッドリフト降り場の中間地点付近に、表示陶板が敷設されています。
「通信ケーブル 埋設位置」の表示板です。
何故、陶板に文字を焼き付けて用いられているのでしょうか。
氷点下の過酷な条件下、雪深いスキー場の地中に埋設した通信ケーブルの場所を示す表示板としてセラミックプレート、陶板が選ばれてます。
こちらは、宮城県宮城郡七ヶ浜町でウォーキングコースのなかよし小径に使用されたサイン陶板です。
過酷な気象条件で表示物が必要な場合に、セラミックが優れている事の証でもあります。
地震や津波の避難の手助けに役立つセラミックプレートや陶板の、有益で活用すべき素材だと思います。
以下のようなステップや要素を考慮して活用を進めることが考えられます。
是非、選択肢に加えて頂きたいものです。
1. 必要な情報の選定
- 避難ルート: 安全な避難経路を示す地図や矢印。
- 避難所の情報: 近隣の避難所の位置、収容人数、連絡先。
- 緊急連絡先: 警察、消防、地域の防災センターなどの連絡先。
- 津波の高さ: 想定される津波の高さと対応策。
- 応急処置方法: 応急処置の手順や注意点。
- 避難時の注意事項: 避難の際に守るべき事項や持ち物リスト。
2. セラミックプレート・陶板の特徴
- 耐久性: セラミックは耐久性が高く、風雨や紫外線に強いため、長期間使用可能です。
- 耐火性: 火災が発生しても劣化しにくいです。
- 防腐性: 水や湿気に強く、腐食しにくいです。
- 見やすさ: 表面に情報を高温焼付けで表示することで、情報が消えにくく、読みやすさを保ちます。
3. デザインと設置場所
- 視認性の高いデザイン: 明るい色や大きな文字を使用し、緊急時でも視認しやすいデザインにする。
- 多言語対応: 日本語に加えて、英語、中国語、韓国語など、多言語で情報を提供する。
- 設置場所の選定: 避難経路上の目立つ場所や避難所の入口、主要な交差点などに設置する。
4. 技術的考慮
- QRコードの埋め込み: 詳細な情報やリアルタイムの更新情報にアクセスできるよう、QRコードを埋め込む。
- 照明機能: 夜間でも見やすいように、太陽光発電を利用したライトを取り付ける。
- 耐震設計: 地震の揺れに耐えるような設計を行い、落下や破損を防ぐ。
5. プロトタイプの作成とテスト
- サンプルの作成: 初期段階で小規模なプロトタイプを作成し、実際に設置して使用感や耐久性をテストする。
- フィードバックの収集: 実際に利用する住民や専門家からのフィードバックを収集し、改良を加える。
6. 実用化と普及
- 量産化: テスト段階で得られたデータを基に改良を行い、量産体制を整える。
- 設置とメンテナンス: 避難所や避難経路に設置し、定期的なメンテナンスを行う。
- 教育と啓発活動: 地元住民に対して、セラミックプレートの使用方法や避難に関する教育を行う。
このようなアプローチで、地震や津波からの避難を支援するためのセラミックプレートや陶板を開発することができます。
これにより、災害時の迅速で安全な避難が可能となり、命を救う手助けになれば焼き物の特性を活かせて貢献ができると思います。
機能として
以下のポイントを含めた具体的避難誘導のためのセラミックプレート、陶板を考えてみました。
耐候性に優れたタイルや陶板: 風雨に耐える堅牢なタイルや陶板のデザイン。
QRコード: ハザードマップへのリンクを示すQRコードが陶板に焼き付けられている。
緊急避難情報: 地震や津波発生時に役立つ緊急避難情報がわかるようなシンボルやテキスト。
背景: 災害時に即座に見つけられるよう、公共の場所に設置されている様子。
地震津波発生時に緊急避難情報を提供するハザードマップにリンクする
QRコードを耐候性に優れたタイルや陶板に焼き付けて、スマートフォン用の災害時の情報提供に役立てる物を考えてみました。
下記の画像がそれです。
ひとつひとつその役割を説明しますと
google earth にリンクしてます。現在地とその標高が分かるため、地震の発生時に発生する津波の高さと到達の可能性を現在地の標高で確認するためのいち早い目安となります。2024年の能登地震発生の際に、同じ石川県白山市でも震度5強の揺れでした。やはり津波の到来がすぐに心配になりました。
国土地理院の日本地図をもとに現在地とその地点の標高を知ることが出来ます。国の機関で作成している地図を基にしているので、安心感があります。
これは気象庁が提供してくれる情報で、「防災情報」「天気」「キキクル 危険度分布」「大雨・台風」「地震・火山」の最新情報を知ることが出来ます。
これは、公共的な場所などに表示する際に、その表示地点の海抜又は標高を表示して万一の津波発生の際の到達可能性の目安になるものです。
これは、最寄りの避難場所の名称を表示するものです。
⓹の近くの避難場所の行き方を示す案内写真です。
以上の情報を緊急時に屋外の公共的な場所や重要な場所に貼りだすことで少しでも役に立てたらと思います。
他にも、有益なアイデアを基に情報発信するのに陶板で出来る事がありましたら遠慮なくこちらからメールをお送りください。
お待ちしています。
kawabi@touban-art.com
tel 076-274-1018
fax 076-274-1023
出典 グーグルアース https://www.google.co.jp/maps/ https://www.google.com/maps/
気象庁 キキクル https://www.jma.go.jp/
国土地理院「地理院地図」 https://maps.gsi.go.jp/