遺影写真陶板 お客様の声より

 遺影写真陶板のご注文を頂戴し、焼きあげてお届けいたしましたらこんなメールを頂戴いたしました。

 

『京都市 M.H様

先ほど、注文の品が届きました。
良い出来でした。
ありがとうございました。
今年の盆には間に合いませんでしたが、とおからず、これを実家のある○○寺の「○○家の墓」の墓誌に貼り付けます。

今後、機会あるごとに、故人が生前慈しんだ孫たちに「じいちゃん、ばあちゃん」の顔を思い出してもらえます。

その後生まれた曾孫たちには、会ったことがない「ひいじいちゃん」「ひいばあちゃん」の顔と自分たちの顔との共通点を探してもらえます。
本当にいいものを作ってもらえました。心から御礼申し上げます。』

このお手紙を頂き、今あるのは代々のご先祖様のおかげであることをつくづく感じましたし、
会ったことがない「ひいじいちゃん」「ひいばあちゃん」の顔と自分たちの顔との共通点を探してもらえるんだと知り、とても感銘を受けましたし、心温かな気持ちになれました。

お墓の傍らにあります墓誌(戒名板、法名板)に代々のご先祖様のお名前が彫られています。
通常は下記の順で彫り込まれていますね。

・戒名や洗礼名など、宗教・宗派ごとに授かった名前(無宗教のときは省略)

・俗名(生前の名前)

・没年月日

・没年齢

お墓にお盆やお彼岸や命日、その他ゆかりのある日にお参りに行く度に、思うことがあります。
じいちゃん、ばあちゃんの在りし日の姿は私の脳裏に焼き付いて居ますが、孫の代になると
どんな人だったか、どんな顔立ちだったか、知る由もありません。
そんな時に幼い子や孫たちにご先祖様のことを話してあげる際に写真があるのと無いのとでは
大違いですね。

私たちがお作りしている写真陶板(フォトセラミックス)はそんな時にとても役に立ちます。
写真陶板を見ながらお参りすると、亡くなられた方のイメージをしやすいのでお参りする際の気持ちも
強いイメージで出来るかもしれませんね。

また、お墓参りに行くと、よくどのお墓がお参りするお墓なのかわからないことがありませんか。
そんな際にも墓誌に写真が貼られていたら分かりやすいですよね。

写真陶板(フォトセラミックス)は紫外線や凍害、塩害にも強いですから、最適な素材ですね。
またサイズも自由に決まられますし、形も自由です。

このお手紙の方の写真陶板はカラーのお写真をもとに、h60×w50長方形のサイズで制作致しました。
他の方で楕円形の写真陶板のご注文を頂いたこともございます。

真円形で白い磁器質タイルをご希望サイズにウォータージェットで切断し、そこにお写真を焼き付けて
彫り込んだ石に貼り付けて頂いたこともありました。

取り付けに関しましては
墓誌の石板を石材店さんに写真陶板のサイズに彫り込んで頂いてそこに接着するのがおすすめですが、
直接貼り付ける事も可能です。

その際は石の表面の汚れをきれいに除去し、石がしっかりと乾燥していれば接着剤で圧着も可能です。
その際の接着剤は、エポキシ系2液混合タイプの接着剤か変成シリコーン樹脂の接着剤が最適です。

その他の接着剤はお勧めしません。

下の写真は私の生家のお墓の法名板です。
法名板には接着してありませんが、写真陶板を石台の上にのせてお参りした時の写真です。兄と父の写真です
写真がある方がいろいろなことが思い出されてお参りの際にこみ上げてくるものがありました。
これが孫、ひ孫の代になるとまた違った良さがあるという事を今回つくづく感じました。

写真陶板が墓誌に使われることは私たちの仕事の存在理由でもあります。